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催眠術のトランス理論(RT理論)とは【どうやって催眠にかかるのか】

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今回は、不思議な催眠現象の理論を解説して行きます。

おもに、古典的催眠にみられるトランス状態に関する内容になります。

 

催眠術におけるトランス理論(RT理論)とは何かを一緒に解明していきましょう。

それでは行ってみましょう。

 

まず、催眠におけるトランス状態とは何か?

何だかよく分からない言葉、「トランス」とは何でしょうか。

 

ざっくりいうと、催眠にかかっているときのような「普段とは違う精神状態」のことです。

要は、夢を見ているときと同じ意識がもうろうとしている状態です。

ただし、催眠術によるトランス状態では意識や感覚はしっかりと残っています。

なので、催眠中に相手に嫌な思いをさせたり屈辱を与えるようなことをすると、当然ながら嫌われるし、場合によっては傷害罪で起訴されてしまうこともあります。

 

また、トランスポートという言葉があるように、「輸送」「移送」「転送」といった~~へ移動するというニュアンスのある言葉です。

 

ここでは、トランス状態=「仮想世界へ意識が移った状態」と理解してもらえればいいかなと思います。

 

つまり、現実の世界(と思われている世界)から、自分の想像する夢の中のような世界に意識が移るということです。

専門的に言えば、変性意識状態と言われます。

トランス状態というのも一種の変性意識状態なんですね。

(ほかにもフロー、ゾーン、没我、瞑想、解離などがある)

 

催眠術師が行うのは、相手をリラックスさせてトランス状態(夢の中のような感覚)に導くことと言えます。

 

 

トランス状態になると何ができるのか?

トランス状態というのは、夢を見ているような感覚に近いと言われています。

なので、夢の中のように論理破綻した事象をリアルに体験することができるんですね。

 

ここでは、催眠術師が言ったとおりの結果になるという世界と理解してください。

 

なので、レモンが甘く感じたり、目の前に好きな人が見えるようになったりと不思議なことが起こります。

夢のなかと同じで、そこにあるものに論理はありません(主に前頭葉という脳の部位の機能が介在しない状況になっています。)

ただ、催眠術師に導かれるままの結果を体験することになります。

 

なぜこういうことが起こるのかという理性・判断が及ばない世界です。。

 

 

催眠術におけるトランス理論(RT理論)

 

こんな話を聞いたことがないでしょうか?

目隠しをされた人に「これは熱いものです」と言ってキンキンに冷えたものを触れさせると、触ったところがやけどをして水ぶくれができた。

 

これは実際にある話で、嘘でも何でもありません。

 

現にこのオカルトめいた現象は医療の世界でも当たり前に活用されています。

 

医者が患者さんに「これはよく効く薬ですよ」といってラムネ菓子を渡したところ、それを飲んだ患者さんは症状が治まったという実験があります。

これがプラセボ効果というものですね。

 

それを薬だと信じていれば、薬になるんです。

薬効の大半はこのプラセボ効果によるものであるという意見もあるくらい一般的なものです。

 

これと同じで「私」という世界と「物理世界」にギャップが生じることがあります。

先ほどのやけどの実験では、実際に触ったのは「冷たいもの」なので、普通はやけどなんかしないんですよね。(マイナス何度とかの場合は低温やけどします)

けれども、その人の中では「熱いもの」という認識なんです。

なのでこの場合、反応として正しい「やけど」という事象が起こりました。

 

この本人にとっての臨場感がこのような現象を起こしたのだと考えられます。

 

このみんなが現実だと思っている物理世界から別の仮想世界へ「臨場感が移動」することで、自然の摂理に沿わない反応が起こることがあるんです。

 

本人の頭の中で想像できることなら、ある程度実現させることができます。

 

これがトランス理論です。

 

催眠術師が言ったとおりになる世界を、信じ込むことでふつうではあり得ないことが体験できるようになります。

催眠にかかるというのはこういうことです。

 

トランス理論のまとめ

トランス状態について理解することができましたでしょうか?

 

簡単にまとめると、

意識が理性の及ばない世界に移ると、論理を無視した「結果」だけが認識できるということです。

 

そのために、催眠術師は対象者をリラックスさせて夢を見ているときと同じような状態に導きます。

 

この変性意識状態のことをトランス状態と呼ぶんでしたね。

 

そこでは、自分の頭で想像できる範囲でいろんなことができるということでした。

自分の想像力でもって、自分自身に影響を与えられるということです。なので、宙に浮いたりすることはできません)

 

今回はこの辺で。

それでは、また。

 

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ふじ

(元)経験年数4年のメンタル系作業療法士。パーソナルカウンセリング・コーチングの経験を経て独立。現在、自由人。「個人が自由に生きる」ことをテーマに、メンタルの整え方や心理系スキルについての発信をしています。

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