大事なことを先延ばししちゃうことってよくありますよね?
「自分って、意志が弱いなぁ~」と思うこともあるでしょう。でも、安心してください。
意志が強い人ってほぼいないということが今日の研究で明らかになっています。
意志が強い人(強く見える人)というのは、実は意志が強いのではなくて、ある考え方を習慣にしているからなのです。
というわけで、ダメな自分から抜け出すために、先延ばししない人の考え方をご紹介します。
もくじ
先延ばししない人の3つの特徴
自分は誘惑に弱いと心得ている
意志が強く見える人も、実は、多くの誘惑にさらされています。僕らと何ら変わりないんですよね。
また心理学の研究では、どんな人でも誘惑に抗える確率は50%くらいだということが分かっています。
ということは、意志の強い人でも2回に1回は誘惑に負けてしまう計算になります。では、意志が強い人はどうしているのかというと、、、
積極的に誘惑を避けているのです。
例えば、おなかが減っているときに、おいしいご飯屋さんを見ると我慢できなくなってしまうので、お店の前を通らないようにするといった工夫をします。
試験勉強中の学生が、マンガやゲームからの誘惑を振り切るために見えないところに片づけるようなイメージですね。
誘惑があると分かっているから避けることができるというわけです。自分は誘惑に逆らえないということをきちんと理解しておくことが大切です。
自分自身に対する共感能力が高い
共感というのは、他人にばかり向けるのではなくて、実は自分自身に対する共感も大事になってきます。
意志の強い人は、自分をいたわることができるがゆえに、目先の誘惑に打ち勝つことができるんですね。
例えば、今日たくさん食べ過ぎてしまったら、明日の調子が悪くなるかもしれないな・・・
不健康な習慣を続けたら、1年後の自分は後悔しているだろうな・・・
だったら、今日は我慢しておこうと思えるというわけです。
客観的に考える能力が高い
今の自分を一歩引いて観ることができるというのも大事な考え方です。
今やっていることは、自分にとってメリットがあるのか、それともデメリットなのかということを正しく判断できれば有害な誘惑を避けることができます。
さて、これら3つの特徴はどこから生まれるのかというと、次の「自己連続性」が答えです。
自己連続性の感覚が強い
まずは、自己連続性に関する研究を紹介します。
2009年スタンフォード大学の実験では、164人の学生を対象に、今の自分と将来の自分の心理的な距離について調べました。その結果、今の自分と将来の自分との距離が近い人ほど、誘惑に強く、やるべきことをこなす能力が高いということが分かりました。
つまり、今の自分の行動が将来の自分を作っていく(自己連続性)ということを自覚していたんですね。
自己連続性の感覚が強い人は、目先の食欲につられてジャンクフードを食べたりすることのデメリットを考えて、食べないという決断ができるんです。
時間は未来から現在に向かって流れる
普通、時間って未来に向かって流れるものですよね?
ただ、それは物理的な時間の話であって、今回の話とはちょっと違います。
どういうことかというと、先に自分の思い描く未来の姿があって、そこにどんどん近づいて行っているという考え方です。
ざっくり説明すると、要は目標設定の話ですね。
長期目標(未来の姿)を達成するために、今の自分はどの方向性に進めばいいのか?何をすべきか?ということを考えていきます。
こうなると、当然ながら目標に関係のない行動や誘惑を避けることができるようになってきますよね?
さいごに一言でまとめると、長期目標(進むべき方向性)が大事ということです。
そういうことなので、将来どうなりたいかということをしっかり考えておきましょう。