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作業療法士とは?OT4年目の僕がざっくり解説してみた

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どーも、作業療法士4年目のふじ(@fuji)です!

最近、「作業療法ってなに?どんな仕事なの?」と聞かれることが多いので、

「作業療法」とは何か、についてざっくり解説していきます。

 

この記事でお伝えすることは、以下の通りです。

・作業療法とはなにか?

・作業療法を人生に適用するには?

 

ちなみに、現在の僕の経験値としては、大まかに

急性期、回復期、維持期、高齢期、精神科などです。

 

今回は、学生時代に使ってた、医学書院の作業療法概論という本を参考にしました。

 

それでは、一緒に見ていきましょう。

 

作業療法とは?

作業療法は「作業」を治療手段として用いたり、病気や障害のためにできなくなった「作業」をできるようにする医療専門技術のことです。

そして、作業療法を実践していくのが作業療法士です。

 

ところで作業ってなに?と思いますよね?

作業って、平凡な言葉な割に奥が深いんですよね。

 

作業とは?

一般的な「作業」という言葉は、「農作業」とか「作業員」みたいに

・何かをつくる
・何かを操作する・扱う

という意味で用いられることが多いですよね。

普通はなにかの「仕事」のことを意味します。

 

でも、英語では

「作業:occupation」

「仕事・職業・生業」のほかに

「何かに従事すること」「活動」「占有・占拠」「期間」「地位」などを指す。

研究者リーダーズ英和辞典,Concise Oxford英英辞典

 

こんな感じで、いろんな意味があって複雑なんですよね。

それにしても多すぎでしょ!

 

でも、この深くて広い「作業」こそ作業療法士の扱う領域なんですよ。

 

作業とは、人間の生きる行為そのものである。

医学書院:作業療法概論 第2版より

 

食べたり飲んだり、お風呂に入ったりすることも作業。

人づきあいも作業、誰かを愛することも作業。

息をすることさえ作業と言えます。

 

生まれてから、死ぬまでのすべての行動、全部が「作業」というわけです。

だから、作業療法って病院とか施設でリハビリすることに留まらないんですね。

 

ただ、一つだけ注意することがあって、

作業といえど、さすがに何でもかんでも「作業」とは限らないということです。

 

作業とは、日々の生活の中で行われ、名付けられている一群の活動や課題で、個人と文化によりその価値と意味が付与されたものをいう。

カナダ作業療法士協会、アメリカ作業療法士協会の定義

 

その人にとって、何か意味のあることでないと「作業療法的な作業」とは言えません。

 

でも、何だか哲学的じゃないですか?

僕は作業療法士っていうのは、哲学者である。と思ってます。

 

そもそもの起源をたどると、古代ギリシャの哲学者である、ヒポクラテスとガレノスという人にたどり着きます。

おもしろいですよね。

 

よく似ているといわれる「理学療法」も実は、古代ギリシャに起源があります。

では何が違うのか?

 

作業療法と理学療法の違い

ちょっとあいまいな話になってくるのですが、実は、作業療法士とそれ以外の職種を明確に区別することはできないんですよね。

 

だって、生きているすべてのことが「作業」なんだったら、理学療法だって作業と言えるし、医師や看護師さんの仕事だって作業ですもん。

 

やってることの質の違いが、それぞれの専門職の違いです。

 

つまり、対象者にとって意味のある作業について考えるのが一番得意なのが作業療法士です。

その中で、身体機能にももちろんアプローチします。

治療手段として「作業」を用います。

 

対して理学療法は、徒手的・物理的手段を用いて身体機能の向上を図ることを得意とします

例えばスポーツ系に特化するのは作業療法よりも理学療法という感じです。

治療手段として「物理的刺激」や「運動」を用います。

 

まとめ

作業療法と理学療法の決定的な違いは、治療手段が違うということ

作業療法:作業(すべての活動)

理学療法:物理的刺激、運動

 

作業療法をどう活かすか

作業療法は、その人にとって意味のある作業を扱いますので、医療の範囲にとどまらないという話をちらっとしましたよね。

そうすると、作業療法はなんにでも適用できるツールになりうる、ということに気づいたんです。

人生そのものにアプローチしてこそ、作業療法ではないか?と。

 

ただ、医療現場では、その人の「生活の質」を超えた領域には踏み込みにくいんですね。

だって、人ぞれぞれ価値観や思想が違うからです。宗教上の問題とかも絡む場合があります。

 

僕が良かれと思ってやったことが、相手にとって侮辱にあたったりするわけです。

神様を信じる人に、「神様はいませんよ」とは言えませんし。

「その考え方はおかしいですよ」とかも言ってはいけません。

 

これは、僕なりの意見なのですが、究極の意味では作業療法を通じて、いちばん利益を得られるのは自分自身なんじゃないか?と思うわけです。

自分自身に対してなら自分で好き勝手にできますよね。

 

つまり、どういうことかというと。

 

人生の目標とか、やりたいこと、こういうことに対して「作業」という手段を使って、自分自身をより豊かにしていく。

 

果ては、幸せとか生きる意味もここに集約できます。

 

制限因子になるものは取っ払っていく。

もっと自由になるために。

 

人によって「作業」の意味が違うというのならば、もちろんそれを扱う「作業療法」の意味も人それぞれであっていいはず。

 

では、病院や研究機関・教育機関などに留まる「作業療法」は、本当の意味での作業療法とは言えないのでは?

 

自分の生きる意味は何か、という問いに答えるために「生き方・人生を追求」することが作業療法ということではないだろうか?

 

というのが、現時点での僕の結論です。

 

この辺は、それぞれが自分なりに考えていくべき課題になるんじゃないでしょうか。

 

なので、ぼちぼち医療機関から抜け出して、自分にとって意味のあることを追求してみたいなと思う次第です。

何かの拍子にコロッと意味が変わることがあるかもしれません。

 

あなたにとっての作業療法って、いったい何でしょうか?

 

ちなみに、もし僕の生き方に興味があるという方は、プロフィールの方をのぞいてみてください。

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ふじ

(元)経験年数4年のメンタル系作業療法士。パーソナルカウンセリング・コーチングの経験を経て独立。現在、自由人。「個人が自由に生きる」ことをテーマに、メンタルの整え方や心理系スキルについての発信をしています。

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