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アメとムチがうまくいかない当然の理由【外発的動機付けの欠点】

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アメとムチってバランスが大事なんじゃないの?
ぬこ
ふじ
良いことをしたら褒めて、悪いことをしたら叱るってやつですよね。

 

たしかに、アメとムチが有効な場合はあるのですが、創造性やアイデアが必要と言われる現代では、よくないと言われています。

 

結論

アメとムチは、やる気創造性を奪う

という特徴があります。

ただ、アメとムチのやり方には長所もあり、退屈なルーチンワークの場合はモチベーションが上がるということが分かっています。なので、100%悪いかと言われると状況次第なところもあります。

 

以下、アメとムチはなぜよくないのかということについて掘り下げていきたいと思います。

 

アメとムチがもたらす不利益

 

アメとムチ、つまり「好ましい行為には報酬を与えて、好ましくない行為には罰を与える」ということなのですが、一見悪くないように見えますよね。

良いことは進んでやるようになり、悪いことはしなくなる、誰がどう考えてもそうなるはずだと予想します。

しかし、現代の科学研究の結論はそうはなりませんでした。

 

アメとムチはいうなれば、外からの働きかけです。あれをしろ、これをしろと言われた時「今からやろうと思ってたんだよ!」とやる気が一瞬でなくなったという経験があなたにもありませんか?

 

 

 

アメとムチはあまり効果がない

 

アメリカではおなじみの作品である「トム・ソーヤの冒険」から、人間のモチベーションに関する重要な教訓が学べます。

物語の中でトムは、ポリーおばさんの家の80平方メートルもあるフェンスに白いペンキを塗るという退屈な仕事を任されます。

 

とてもむなしい作業だと意気消沈していたトムですが、友人のベンが近くを通りかかったときに、あるアイデアを思いつきます。

フェンスにペンキを塗るのは、素晴らしい特権なんだ、とてもやりがいを感じることなんだとベンに伝えます。

すると、ペンキ塗りがおもしろそうに見えたベンが、自分もやりたいと頼み始めます。

これに対して、トムは断り続けるわけですが、最終的に「リンゴをあげるから」とベンが言い出すまでペンキ塗りの仕事をさせませんでした。

そのあと、何人か少年が通りかかって、みんなトムの策に引っかかりました。

 

この一連のストーリーからモチベーションに関する重要な教訓が読み取れます。

「仕事」とはしないといけないからすること、「遊び」とはしなくてもいいのにすることである

 

報酬があるかないかによって、ある作業は「仕事」にも「遊び」にもなりうるということです。

 

内発的動機づけ

1999年にエドワード・デシらが30年分におよぶモチベーションに関する128の研究データを再分析したところ「具体的な報酬は内発的動機づけに対して、ネガティブな影響を及ぼす傾向がある」と結論しました。

他の研究でも「これをしたらあれがもらえる」という交換条件付き(if-then)の報酬によって、内側から湧き上がってくるモチベーション(内発的動機づけ)を阻害してしまうということはよく言われている事実です。

 

内発的動機づけに悪影響があるということは、つまりどういうことかと言うと、「自分からやろう!やりたい!」という自主性が無くなってしまうということなんです。

 

これだと、内発的動機づけと深く関連していると言われる「創造性」にもダメージですね。

これからはクリエイティビティが重要な時代なので、気を付けたいところです。

 

結論:やる気は自分で起こすしかない

 

よく、他人からいくら励ましてもらっても、やる気は3日も持たないと言われたりしますが、その通りですね。

他人からいくら褒められたり、お金のような直接的な報酬をもらってもやる気は持続しません。

 

これは、報酬に対して慣れが生じてしまうことや、報酬の存在によって「遊び」だったことが「仕事」に変わってしまうということが原因になります。

他にもたくさんの要因が絡んでくるところなので一概には言えませんが、ただ一つ言えるのは、やる気は自分で起こしていくしかないということですね

 

なので、好きなことや探求したいことを見つけていくようにしていくことが、生きていくうえで大事ということになります。

 

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ふじ

(元)経験年数4年のメンタル系作業療法士。パーソナルカウンセリング・コーチングの経験を経て独立。現在、自由人。「個人が自由に生きる」ことをテーマに、メンタルの整え方や心理系スキルについての発信をしています。

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