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【愛するということは技術である】大人にこそ教えたい愛と恋の違い

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愛するということについてお話する前に、

まず「愛」に対しての誤解を解いておきたいと思います。

 

じつは「愛」というのは心理学や哲学でもおなじみの研究テーマです。

愛とは何か?ということをまじめに研究している学者さんたちがたくさんいるんですね。

 

中でも、ドイツの心理学者(哲学者)であるエーリッヒ・フロムは次のようなことを指摘しています。

愛に対する一般的な誤解

  1. 愛することではなく、いかに愛されるかが問題であると考えている
  2. 愛は対象の問題であると考えている
  3. 恋と愛を混同している

 

愛に対する3つの誤解

愛って何ですか?と聞かれると、複雑な問題すぎて何と答えていいか分からないですよね。

やはり、しっかり考えていないとぼんやりしていてよく分からないもののように思えます。

こんなふうなので、世の中では間違った愛の捉え方をしているという方がいます。

愛について誤解している人はなかなかにツラい思いをします。

 

まず代表的な3つの誤解を見ていきましょう。

 

愛することではなく、いかに愛されるかが問題であると考えている

世の中的にも一番多いのが、自分が愛されたいというものですね。

あなたの周りにもたくさんいると思います。

もしかしてあなたがそうだったりして・・・

 

というか、過去の僕はいかに愛されるかが大事だったので非常に心苦しい思いをしていました。

 

愛って、もらえるものではないんですよね。

与えるものなんです。

 

愛は双方向のコミュニケーションであり、共同作業です。

2人が1人になっているような感覚がありながら、2人はそれぞれ別の人間ということです。(これは異性間の愛について述べていますが、ある種の一体感のようなものがあります。)

 

愛は対象の問題であると考えている

これもよく聞くと思います。

「素敵な人が現れれば夢中になれるのに・・・」みたいなことを言っている人が1人くらいいると思います。

 

要は、自分には愛する能力はあるんだけれども、肝心の相手がいないと言っているパターンですね。

これはつらいですよね。

いつまでたってもそんな都合のいい相手なんか現れるはずがありませんよね。

 

愛は対象の問題ではないのです。

つまり、素敵な人がいるとかいないとかそういう話ではありません。

愛するから愛されるんですよね。

 

だから、愛のある人のもとに素敵な人が現れるという順番になります。

結果的にこういうことになるんですね。

 

恋と愛を混同している

いつまでたっても相手をとっかえひっかえしている人がたまにいますが、これは「恋」をしているんでしょうね。

「愛」とは全く違います。

 

フロムに多大な影響を与えたスピノザというオランダ哲学者がいるのですが、彼は恋と愛の違いについて明快に言及しています。

 

恋は「落ちるもの」であり、愛は「踏み込むもの」である。

 

なかなかに分かりやすいですよね。

つまり、恋というのは不意に訪れる感情のことで、愛というのは自分から起こす行動のことだと言っています。

 

先ほども、愛は与えるものということを言いましたが、愛は能動的なものです。

それは、自分から進んで行動することだと言えますよね。

 

これは、「愛する」という技術の問題になってきます。

 

 

愛は技術である

 

愛は自然に育まれるものではありません。

成熟した人間のなせる業なのです、とフロムは言います。

 

そう、すごく難しいんですよね。

 

ですが、愛は技術なので身につけることができます。

どうやって身につけるかというと、学習と実践によって身についていきます。また、愛に対して興味がないと身についていきません。

 

「汝、己を知れ」と言ったのはデルフォイですが、まさにその通りです。

愛するために精神を成熟させていく必要があります。

 

この話は非常に長くなるので、今回はここまでにしておきましょう。

それでは、また。

 

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ふじ

(元)経験年数4年のメンタル系作業療法士。パーソナルカウンセリング・コーチングの経験を経て独立。現在、自由人。「個人が自由に生きる」ことをテーマに、メンタルの整え方や心理系スキルについての発信をしています。

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