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なぜ催眠術はヤラセと思われるのか【真実を知りたくないですか?】

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ぶっちゃけた話、テレビで見るような催眠術がヤラセであることは多いようです。

ただ、催眠術はもともと精神医学から発祥した心理学や神経科学を応用したれっきとした技術であるのも理解してください。

現に、神経症や強迫症に対して催眠療法(ヒプノセラピー)が施工されることもありますし、効果が出る人もきちんと存在しています。

 

それでもなお、あやしいというイメージが付きまとう催眠術です。

今回は、催眠術に対する誤解が生まれる理由と、催眠術のリアルについてお話ししたいと思います。

それでは行ってみましょう。

 

 

テレビで見る催眠術はヤラセの可能性がある?

 

よく、テレビで催眠術にかかった芸能人が後になって「あれはヤラセだった」と明かすことがあります。

が、これは正しい認識なのでしょうか。

 

おそらく、正しいとは言えないですよね。

というのも人間の脳には自分に都合のいいように考えてしまう認知バイアスという仕組みがあります。

ですから、過去の体験や感じたことを後から脳が書き換えてしまっていないか検討する必要があります。

 

共演者が後になってから「あれはヤラセだった」と明かすのはどんな心理が働いているのかを検討してみましょう。

 

まず、テレビの収録というのは番組を成り立たせるために皆さんが協力関係にないといけません。

そのため、裏で口裏を合わせたり、最初から用意された台本があったりします。

これは誰しも気づいていますし、当然のことだと思います。

 

すると、催眠にかけられる人にはどんな心理が働くでしょうか。

常識人であれば「番組のためにも催眠術を成功させなければならない」と思っても不思議ではないですよね。

だから、あなたは手を開けなくなります。と言われれば、あたかも本当に手が開かなくなってしまったような演技をするということは往々にあるようです。

 

「でも、未開封のわさびをおいしそうに食べたりするあれはどうやっているんですか?」

と思う人がいるかもしれません。

 

僕は、相手の注意を上手く引きつけて、感覚を騙すようなテクニックがあり、きちんと効果があることを知っているので、あれは本物のわさびを使っていたとしても実現可能であると考えています。

 

ところで、「かき氷」って知ってますよね。

いろんな色のシロップがあって、イチゴとかハワイアンブルーとか言うなんじゃそりゃ?な味までたくさんあります。

 

じつはあれ、

というか、誰でも知ってますよね。

「かき氷のシロップは色が違うだけで全部同じ味」です。

ただの砂糖味です。

 

なのに、イチゴやメロンの味がする、、、ような感じがする。

これは脳が経験則に基づいて感覚を調整している証拠であります。

 

であれば、わさびを甘くするとか辛くなくなるというのは、何も不思議なことではないと思いませんか?

上手く脳を騙せばなんとかできそうでしょう。

 

話を戻しましょう。

テレビの収録現場というのは、みんなで一つの作品をつくり上げる仕事の場です。

であれば、集団の輪を乱すようなことは誰しも避けたいと思うはずです。

 

このような、ある目的を達成しようと一丸となっている集団の中にいると、かなり強い集団心理が働きます。

みんなが笑っていたら笑わなければならないとか、みんなが良いというなら、自分も良いと言わなければならない。

みんなが違うというなら、それは違うんです。

 

このような強烈なプレッシャーがある中で、「あれ、催眠術、かかりませんけど・・・」とか言い出せないわけです。

なので、みんなが期待しているであろう催眠術にかかるパターンを自ら作り出してしまうんですね。

 

だから、後で飲みに行ったり、食事に行ったり緊張感の砕けたシチュエーションで本音を漏らすということになるんですね。

 

これは、誰でも経験することであると思っています。

仕事の会議であまり発言しないのに、会議が終わってから「あの案はこういう理由で微妙だ。こっちの案はこういう理由で採用されるべきだった」とか言い出す人をどこぞで見かけます。

「それ、会議中に言えよな」と思うかもしれませんが、集団心理がそれを拒みます。

 

催眠術がヤラセである確率は何%か?

 

催眠術のパフォーマンスの場では、ヤラセというより、催眠にかからざるを得ない場合があることは先に説明しました。

けれど、わさびをおいしそうに食べたりと明らかにヤラセにしてはホントっぽいなと思うことも多いですよね。

なので、これは心理学や神経科学の知識を応用すれば実現可能であることも説明しましたね。

 

これで、催眠術をオカルトだ!と言わせない理由は十分かと思います。

それでも信じられないという方は、大きな書店の専門書コーナーにでも行ってみてください。

精神医学や心理療法のブースに催眠を扱った本がたくさん置いてありますし、きちんと読めば原理ややり方が分かります。

 

人は自分に理解不能なものは批判したがる癖があります。

分からないから間違っていると批判するのは話にならないので、もしそんな人を見かけたときは慈しみの気持ちで見守ってあげてください。

 

催眠術が成功する確率は、細かなデータがないのでコレだ!と言い切ることはできませんが、だいたい10~20人に1人と言われています。

僕も体感的に10人に1人くらいかなぁと感じています。

 

しかし、脳のしくみや人の心理を少し勉強するだけでこの確率は上がっていきます。

おそらく、テレビに出るような有名な催眠術師であれば10人中5~6人くらいは催眠にかけれるんじゃないでしょうか。

残念ながら全くかからないという人もいます。

 

脳的に集中力がない状態の人は催眠にかかりにくく、認知症の患者さんなんかにはあまり効果がなかったりします。

若くて素直な方はわりとかかりやすいです。

 

 

 

ということで、今回はこの辺にしておきましょう。

それでは、また。

 

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ふじ

(元)経験年数4年のメンタル系作業療法士。パーソナルカウンセリング・コーチングの経験を経て独立。現在、自由人。「個人が自由に生きる」ことをテーマに、メンタルの整え方や心理系スキルについての発信をしています。

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