

もしパッとするものがないなら、今回おすすめするストレス解消法は効果が高いものが多いので即戦力になってくれるはずです。
自然にまつわるストレス解消法をご紹介していきます。
自然の写真を見るだけでリラックスできる

まずはじめに、一番簡単なストレス解消法をご紹介します。
「自然」の風景を撮った写真を見るだけでストレス解消になるというものです。
アムステルダム自由大学で行われた実験によれば、自然の少ない町中の風景を見た学生は、とくにストレス量に変化がなかったのに対し、緑の多い公園の写真を見た学生は、副交感神経が活発になり、心拍数も下がったとのこと。
実際に自然に触れているわけではないのに、ストレスが減るというところが面白いところで、スマホの待ち受けを「緑豊かな自然の風景」に変えるだけですぐにできてしまいますよね。
なお研究者によれば、この方法はストレスを感じているときだけしか効果がないとのことなんですが、
ストレスを感じていない現代人などどこにいる!という感じですよね。
僕はふだんから、スマホの待ち受けは「森」なんですが、こんなことでストレス解消になってたのかと、しみじみ思います。
森林浴+ウォーキング=メンタル改善

次は、自然豊かな環境でウォーキングすると「うつ」が改善するよ!というお話なんですが、
スタンフォード大学の研究によると、自然豊かな環境で90分のウォーキングをした学生は「抑うつ的反芻」の改善がみられたそう。
抑うつ的反芻っていうのは、うつ症状が強い人にありがちな、くよくよと悩んだり、同じことをぐるぐる考えてしまったりする思考パターンのことで、「反芻思考」とか呼んだりします。
この研究では、MRI(磁気共鳴画像法)を使って脳の状態を調べているんですが、自然の中をウォーキングした学生は、脳の前頭前野の活性化が抑制されたという結果が出ています。
前頭前野というのは、よく「脳の人間らしい部分」と言われている領域でありまして、具体的には人の「やる気」や「不安」「人格」なんかはこの領域が担当しています。
ほかにも「注意」「理解」「計画」なんかも、この前頭前野の領域で処理していると言われているわけですが、
前頭前野の活性が抑制されるということは、平たく言えば、「穏やかな気持ちになる」ということになります。
別の研究でも、緑の多い環境にいると精神疾患の発症率が55%減少した。なんていうのもあるくらいなので、やっぱり「自然」って偉大だなぁ~と思いますよね。
【結論】グリーンエクササイズが最強

結論から言うと、自然のなかで体を動かすのが一番いいストレス解消法です。
ストレス解消法としては、「運動」だったり「瞑想」「ヨガ」...と言い出すとキリがないくらい、たくさんあります。
中でも「運動」や「瞑想」は効果が高いと言われています。
が、「自然」のリラックス効果はもっと高いということが言われていたりします。
2016年に行われた、自然とメンタルに関する871人分のデータを扱ったメタ分析では、自然に触れると、副交感神経が活性化し、確実にリラックス効果が得られるという結果が出ています。
その効果量は、運動や瞑想(0,1~0,5)に対して、自然(0,71)となっていて、「自然」の圧勝。
なんですけど、だったら「自然」と「運動」をセットにしたら最強なんじゃないかという疑問が出てきまして、これを研究した人たちがいます。
2010年にエセックス大学がおこなった研究で、過去の大量の研究データの中から質の高い10件の研究を対象に「森の中でのウォーキング」や「公園でのサイクリング」などがメンタルにどう影響するかをチェック。
他にも「釣り」や「ガーデニング」「畑しごと」なんかも対象になってました。
結果、
自然の中で行うエクササイズは1日に5分でもストレスを軽減する。
ということが分かりました。
なので、とにかく緑のあるところで体を動かしてみましょう。
それが最高のストレス解消法である。という結論です。
僕なんかは、かなり前から「散歩」が趣味だったので、わざと自然が多いルートを選ぶようにしました。
グリーンエクササイズはストレス解消法としても優秀なんですが、ずっとやっていると、この活動自体が楽しくなってきて、「趣味」と呼べるレベルの活動になってくるので、ぜひ試してみてほしいです。