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【禁断レベルの傾聴術】人間関係を円滑にするそのやり方まで徹底解説

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傾聴はもともと、カウンセリングの分野で培われてきたコミュニケーションの技術です。

カウンセラーは来談者の話に対して傾聴することで、信頼関係を築いたり、対象者の自己理解を深めてもらう、その人のこころの苦しみを取り除くといった様々なことをします。

 

 

以下、傾聴についての基礎から応用、練習のしかたまでをあなたの血肉になるように詳しく記載しているので、

今すぐメモとペンを用意して続きを読み進めてみてください。

 

傾聴とは今や医療行為の域を超え、すべての人間関係に応用できる対人スキルであり、

FBIの交渉人もテロや凶悪犯罪の現場で使っているほどの心理技術でもあります。

占い師や詐欺師、霊能者なんかもこの手法を応用して、人を動かすことを知っています。

 

さすがに、ここまでの傾聴スキルは簡単には習得できないにしても、日常生活に活かすくらいのことなら普通にできますし、「傾聴」の技術を知っているだけでも対人関係のレベルが1つ2つ上がるので社会人ならデフォルトで知っておくべき技術でしょう。

 

もし、あなたがこの技術を知っていれば、
以下のことに役立ちます。

・仕事

・ビジネス

・恋愛

・友達

・人づきあい

など

人間関係が関わることならすべてに役に立つといっても過言ではないです。

人間関係が円滑になれば、

・人間関係から受けるストレスが減る

・周りに自分の味方が増える

・異性にモテる

・自分の要求がうまく通る

・話がうまくなる

・幸福度が上がる

など、人生において役に立つということは、言わずともお分かりでしょう。

 

それでは、順番に見ていきましょう。

傾聴とは

傾聴とは、主にカウンセリングなどで用いられるコミュニケーション技法のひとつです。

ネットで「傾聴  定義」と検索すると、耳を傾けて熱心に聞くこと。と出てきたりしますが、はっきり言って、この認識は「非常にぬるい」です。巷にはびこっている「傾聴」という言葉がいかに誤解されているかがよく分かる例です。

これだけは覚えておいてください。

傾聴の本質とは、ただ単に「聞くこと」ではなく「相手を理解すること」です。

相手を理解するからこそ、この先の展開に意味があるのです。ただ熱心に話を聞くことに何の意味があるでしょうか。それでは、せいぜい良くて「良い話し相手」止まりでしょう。

 

傾聴のポイントは2つです。受容と共感が必須です。

受容:相手をありのままに受け入れること。

共感:相手が感じた気持ちを理解すること。

 

ということなので、相手がどんなにクソ野郎でも「ああ、この人はこういう人なんだ」「この人はこういう風に感じたんだな」ということを、ありのままに受け止めていく必要があります。

つまりは、相手の「言いたいこと」「伝えたいこと」を理解しようとするということです。

 

傾聴のたった一つの目的

傾聴する大きな目的は「相手を理解すること」です

相手を理解することができれば、その先の色々な成果に結びつきます。

 

例えば、こんな感じです。

カウンセリングなら → 来談者の悩みが解決する
職場の人づきあいなら → 人間関係が円滑になる
ビジネスの交渉なら → 交渉がうまくいく
恋愛なら → 異性にモテる
FBIの交渉人なら → 人質が解放される

 

ざっくりいうと、あらゆる人間関係の「基礎」をしっかり作る、というふうに理解してもらえばいいかなと思います。

 

傾聴していくと何が起こるか

傾聴をしていくと相手にも自分にとってもメリットのある人間関係ができていきます。

信頼関係が深まる

相手からすると、聞き手がよく話を聞いてくれるので「この人は、自分のことを分かってくれる」「安心して話ができる」「なんだか話していると気持ちがよくなってきた」という心理状態になってきます。

相手との信頼関係が深まれば、当然もっと深いコミュニケーションがとれるようになってきます。

相手に対する理解が深まる

相手の話に熱心に耳を傾けていると、相手はふだん誰にも相談できないような、深い内容の話もできるようになりますので、相手が本心でどう思っているとか、本当はどうしたいのかということが分かるようになってきます。

そうすることで、相手が何を求めているか、相手には何が足りていないのか(もしくは優れているのか)ということも分かるようになります。

相手の自己理解が深まる

一方で相手は聞き手に話すことによって、自分でもよく分からなかったことが認識できるようになったり、自分に対する自己理解が深まっていくということがあります。

頭の中でもやもやとしていた情報が整理されていくようなイメージです。

 

傾聴の基本テクニック

傾聴には、いくつかのテクニックがあります。これが全てではないですが、主要なもので使いやすいものは以下の通りです。

 

ペーシング

ペーシングとは、相手の話し方や姿勢、テンションなどを合わせることです。

 

例えば、相手が伏し目がちで声が低く、話し方もゆっくりな人であれば、できるだけ相手の雰囲気に合わせるようにします。

 

人は自分と似ているひとに対して、安心感を抱いたり、信頼しやすいという特徴があります。

 

落ち込んでいる人に対して、テンション高く近づいて行ってもなかなか乗ってくれないのと同じで、なんとなく感じる違和感をできるだけ減らすようにします。

 

バックトラッキング

バックトラッキングとは、オウム返しのことで、相手の言った言葉の語尾を繰り返すことを言います。

語尾を繰り返すことで、相手の話をきちんと聞いていることを示したり、相手に自分が言った言葉を再認識させる働きがあります。

 

例えば、このような感じです。

A「この間さあ、山登りに行ったんだよ」
B「へぇ~、山登りにいったんだ」

A「そしたら、景色がすごい綺麗でさ!」
B「うんうん、綺麗だっだんだ」

A「そう、町とかパノラマみたいでね」

のような感じになります。文章だと、なんかよそよそしい感じがありますが、実際やってみるとそんなことないはずです。

会話上手な人はふだんから自然とやってたりします。

 

サマライジング

サマライジングとは、要約するという意味です。

相手の話した内容を簡潔にまとめることで、自分と相手の認識にズレがないかと確認することや、話を詳しく掘り下げるという意味合いがあります。

 

例えば「つまり○○ということですか?」のように話の筋を要約します。

もし違っていた場合は「いえ、〇〇ということです。○○ということもありました」のように相手が詳しく修正してくれる流れが自然とできあがります。

 

パラフレーズ

パラフレーズとは、相手の言った言葉や単語を言い換えることです。

サマライジングと同じで、言い換えることによって、自分と相手の間に認識のすれ違いがないかを確認していきます。

 

自分と相手で認識が違うということはよくあります。例えば「娯楽」という言葉に対してあなたはどんなイメージがありますか?


ある人は映画や音楽鑑賞のようなインドアな活動を思い浮かべ、またある人はキャンプやレジャーのようにアウトドアなイメージを思い浮かべるかもしれません。こういう認識の違いをすり合わせることは相手を理解しようとするうえで重要です。

 

例えば「ちょっと前にっていうのは、2~3か月前とかそんな感じですか?」のように訊ねると「いえ、2~3年は経ちます。」というふうに、かなりのズレがあったのだと気づかされることもあります。

 

 

傾聴で絶対やってはいけないこと

傾聴というと「自分はできてます」と言う方がいますが、本当にできているかあやしい人が多いのが現状です。

また、カウンセラーの中にも傾聴できていない人というのがいると聞きます。

以下に、やってはいけないことのチェックリストを載せておきます。

 

・説得してしまう

・アドバイスしてしまう

・同情してしまう

・否定や反論をしてしまう

・相手の話を遮る

・会話中に「どう言おうか」と考えてしまう

・自分が気になることを聞いてしまう

 

あくまで、相手が言いたいことを、惜しみなく言えるようにサポートしようという気持ちが大切です。

 

 

さて、ここからが面白くなってきますよ。

FBI 交渉人が使う「傾聴」テクニック

FBI交渉人と聞いて、海外映画のワンシーンが思い浮かぶでしょうか。

 

凶悪な強盗団グループが建物に立てこもり、人質をとっています。
「俺たちの要求に答えなければ、人質を殺す。いいから早くしろ!!」
とこんな場面です。

 

交渉人は、犯人の要求をのむわけにはいきません、でも人質に危害が加わってしまってもいけない。そんな緊迫した、死と隣り合わせの環境で磨かれたスキルは、並大抵のものではないでしょう。

 

もちろんカウンセリングどころの話ではありません。

 

そんな凶悪犯との交渉において最重要の技術。それが「傾聴」です。

 

FBIの交渉人が訓練する傾聴のノウハウを以下に記載しています。

4つの基本スキル

  1. 絶対に相手の話に水を差さないこと
    相手の話に口出ししたり、意見、評価することは絶対にNGです。やってしまったらどうなるか。それは自分か人質か、誰かの死を意味します。

  2. 短く定期的にリアクションをとる
    相手の話に「うん」「なるほど」など頷くことで、話をきちんと聞いていますよというアピールをする。

  3. 手短に質問する
    手短に質問をかけていくことで、相手にきちんと聞いているというアピールをする。また、話を深堀したりする。

  4. 話の内容を要約する
    相手が話した内容を簡潔にまとめて「○○ということですか?」と伝えることで、自分と相手で話のズレがないか確認する。ズレが生じていると、相手は修正したくなる。

 

以上が基本のスキルとなります。ここまでは必ず習得しておきたいところです。
さらに、「傾聴」をうまく進めるための応用スキルが以下の5つ。

5つの応用スキル

  1. 質問はオープンクエスチョンにする
    オープンクエスチョンとは、「はい」や「いいえ」で答えられない質問のしかたです。「何があったんですか?」「どう思ったんですか?」のように、相手の情報を引き出すための質問をすることがポイント。

  2. 会話に間をつくる
    傾聴すると、相手が話す量の方が圧倒的に多いので、さりげなく会話の間をつくることで相手を休ませつつ、交渉を進めやすくする。

  3. 短い相づち
    「はい」「なるほど」と短い相づちの方が真剣に話を聞いている感をアピールできる。

  4. 相手の言葉をまねる
    相手が最後に言ったフレーズを繰り返して、親密感を高める。

  5. 相手の感情を言語化する
    相手が感じた感情を小説のように細かく描写する。「それは大変だったね」「そのとき悔しかったろう…」と相手の感情を表現して返すと、「自分の気持ちを分かってもらえた」と思ってもらえる。

まとめ

いかがだったでしょうか?

上記に述べた、傾聴の技術を身につけると、人間関係が驚くほど円滑になるのを実感できるはずです。

 

また最後に述べた、相手の気持ちに言葉をつけれるようになると、相手の中であなたの重要感がぐっとアップします。

 

ぜひ、日常の会話に取り入れてみてください。

 

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ふじ

(元)経験年数4年のメンタル系作業療法士。パーソナルカウンセリング・コーチングの経験を経て独立。現在、自由人。「個人が自由に生きる」ことをテーマに、メンタルの整え方や心理系スキルについての発信をしています。

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